情熱あふれる本「♯9(ナンバーナイン)」

こんにちは

 

先日運転中にラジオを聞いていた際、パーソナリティが1冊の本を紹介していました。

おススメの本を聞かれたら、必ず答える本だそうです。

読んでみてよい本だったので、紹介したいと思います。

 

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書籍名:♯9(ナンバーナイン

著者:原田マハ

出版年月:2008年3月

出版社:株式会社宝島社

 

あらすじ

東京でインテリア・アートの販売員をするOL、真紅。仕事に挫折し、母親の待つ故郷に帰るべきではないかと悩んでいたある日。ふと立ち寄った宝石店で出会った見知らぬ中国人紳士に運命的な恋をする。真紅は「また会いたい」という一心で、紳士に渡された電話番号を頼りに上海へ渡る。まるで見えない糸に導かれるように再会する二人。未来は幸せなものかと思われたが--。上海を舞台に繰り広げられる大人の恋愛物語。

 

感想

ある日突然やってきたチャンスを掴むのか否かで、その後の人生が大きく変わることがある。

もちろん、そのチャンスにはリスクだってあるし、反対する人の意見もあるだろう。

 

ただ、それを振り切ってまで何かに飛び込もうとする勇気や自分を信じる力、これらは必ずどこかで役に立つ日が来ると思う。

 

アートの販売成績が上がらず仕事をやめようかと思い悩む主人公の真紅。

やめるきっかけが見つからない中、出会った中国人富豪の王剣。

 

彼からプレゼントで渡されたジュエリーケースに入っていたもの。

・得体のしれないカギ

・行ったこともない場所の住所

・電話番号

 

これだけを頼りに、上海へと向かう。

窮屈な思いを解き放ってくれたお礼を言うために。

 

真紅のこの勇気に思わず共感してしまう。

 

上海という運命の河へ飛び込むきっかけを与えてくれた出会い。

その出会いがあったからこそ、真紅は中国美術への「情熱」を見つけることができた。

 

壁があっても、周囲から引き止められても、進んでいく姿勢や貪欲に学ぼうとする姿勢は読んでいて心地良い。

 

目の前に突然やってくるチャンス。

ぜひ逃さないようにしたいものである。

勇気がもらえる一冊。