映画レビュー
「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」
人間と動物の友情を描いた映画。
その動物というのは、ネコやイヌ、ブタなどではなく、なんとライオン。
「百獣の王」と呼ばれるライオンです。
そんなバカな、CGとかではないの?と疑いたくなるが、3年以上かけてCGなしで撮影したらしい。
見事にライオンとじゃれあっている。
人間と動物の友情や絆はすごいなぁ~と実感する。
物語は、主人公のミアが11歳のとき、クリスマスにやってきた小さなホワイトライオン・チャーリーとの出会いからはじまる。
最初は興味がなかったミアだが、次第にチャーリーとの友情を深めていく。
年月が2年、3年と過ぎた頃、ミアは自分の父親がファームで育てているライオンたちが「缶詰狩り」の業者に売られていることを知る。
「缶詰狩り(トロフィー・ハンティング)」とは、娯楽目的で野生動物を狩り、角や毛皮を持ち帰るというもの。
南アフリカで社会問題になっている。
こんな娯楽があるなんて、初めて知ってとてもショッキングだった。
ちなみにライオンだけでなく、キリンやホッキョクグマ、しまうまなど動物は多岐にわたる。
ミアはチャーリーを守るため、動物保護区を目指して南アフリカを横断することを試みる。
はじめは小さかったミアとチャーリー。
ともに成長していく過程がなんとも頼もしく、美しい。
現実離れしている気もするが、これがリアルなのだ。
一概に、「動物狩りは断固反対」とは言えないのが心苦しいが(豚や牛、鶏などを食べているため)、少なくとも娯楽目的で動物を育ててお金を得る、というのは絶対にあってはならないと思う。
社会問題を知るきっかけになったし、人間と動物の絆は素晴らしいと感じた。