先日、永松茂久さんの「人は話し方が9割」を読んで面白かったので、姉妹本である「人は聞き方が9割」も読んでみた。
コミュニケーションにおいては、話す側と聞く側で成り立っている。
多くの人が「話す方」を重視しており、実際に話し方に関する本やセミナーは山のようにある。
しかし、その一方で聞き方に関する本は圧倒的に数が減ってしまう。
私はこの間、話し方の本を読んだばかりなので、正直どちらが重要なの?と少し頭をかしげた。実際に著者も、多くの人から話し方と聞き方はどちらが大切なのかと質問を受けるという。
いわく、コミュニケーションでどちらが大切かというと、それは話し方よりも聞き方の方だという。
話し方の本にも「話し方で一番大切なのは、聞くこと」とある。つまりこの本は「人は話し方が9割」のさらに大切な部分だということ。
コロナ禍で先行きが不透明になり、多くの人が見えない不安を抱えている。
そんな中で人々が求めているのは、「安心感」である。
そして人は本来話したい生き物なので、話し上手な人よりも、話させ上手な人を求めている。
話し方のスキルや聞き方のスキルを磨くことはもちろん大切だけど、それよりも大切なのはメンタル、つまり心の在り方。
話す方であっても、聞く方であっても、必ずその先には相手がいる。
話しをしっかり聞き、相手を理解し、相手の求めていることを投げ返す。
当たり前のようなことかもしれないが、こうして本を読んでみると「そうだよね、なるほどね」と改めて聞き方の大切さを認識することにつながったと思う。
「自分は相手に安心感を与えられているか?」を考えながらコミュニケーションを取ることが大切なんだな~と感じた。