5,5%?20%?フランスの複雑な消費税

皆さんこんにちは

 

 

買い物をしたあとレシートを見ると、品目と値段の横にAとかBとかアルファベットが記載されています。

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これは、消費税の区分を示しています。

 

フランスの標準消費税は、なんと20%です(たかっ)。

そのほか、品目によって軽減税率が10%、5,5%、2,1%と3段階に分かれています。

 

基本的にスーパーに売っている商品の消費税は、

  • 5,5%(A)
  • 20%(B)

に分けられます。

 

スーパーは、ほとんどの食品が生活必需品として5,5%です。

レシートを見ながらざっと例としてまとめてみました。

消費税
(%)
分類 品目(例)
5,5 食品 野菜、果物、肉、お菓子、乳製品、飲料水、パスタ・シリアル、コーヒー
20 アルコール類 ワイン、ビール
ステーショナリー ノート、ルーズリーフ、バインダー
キッチン用品 食品保存袋、お皿、器具、洗剤
トイレ用品 消臭剤
その他 ミルク・ホワイトチョコレート、マーガリン、シャンプー

 

消費税20%の品目はと言えば、アルコール類。
ワインやビールなどのアルコールは、し好品かつ健康を害する恐れがあるとして軽減税率対象外。

ステーショナリーやキッチン用品などは、生活必需品ではないことがわかります。

 

中にはややこしい食品もあります。

ビターチョコレートは、料理やお菓子に溶かして使うことができる生活必需品として5,5%。

一方のミルク・ホワイトチョコレートは、そのまま食べるし好品とみなされ20%。

 

国内の畜産業を保護することを目的として、バターは5,5%、

マーガリンは 工業品のため20%。

 

 

ちなみに、初めて消費税制度を導入した国は1954年のフランス。

日本が導入したのは1989年。

さすが、制度を生み出した国なだけあって消費税は超複雑です。